住まいの悩み

実家をゴミ屋敷にしないためにどう掃除したらいい?注意すべきポイントを紹介

2020.05.25

「散らかっている実家を掃除したい」。帰省する度に、実家の状況が不安になったという経験はありませんか?

部屋の中は物であふれ、洗濯物やゴミがそのまま残っていると、家はもちろん、親の健康も心配になってきます。しかしながら、親に相談してもなかなか動き出してくれないということもあるかと思います。

そんなとき、どのように掃除をすればよいのか。ここでは、実家を掃除するポイントや方法をご紹介します。

そもそもなぜ掃除しなくなってしまうのか

汚くなってしまった部屋

「昔はキレイ好きな親だったのに、最近やけに実家が散らかっている……」という場合は、掃除の回数が減ってしまったり、そもそも掃除をしなくなってしまったことが考えられます。ではなぜ、掃除をしなくなってしまうのでしょうか。

代表的な理由は、親の高齢化による3つの要因といわれています。

①認知力の低下

高齢になり認知力が衰えると、記憶力や判断能力も衰えてきます。その結果、物忘れが激しくなり、同じ物をいくつも買ってしまうなど、物が増えてしまう傾向があります。

②体力の低下

体力が低下すると、家を片付けたり、掃除をしたりする気力が次第に失われていきます。マンション一室程度の広さならまだしも、スペースを持て余している戸建て住宅だと負担は大きく、階段の上り下りがつらくなったり、庭木の手入れができなくなったりしていきます。

③掃除の意義を見出せない

そもそも掃除を習慣化していない家では、部屋が汚れてきたという自覚がないことも多く、子どもの帰省や来客があるなど、掃除をするきっかけがないと掃除をしないケースがあります。掃除の意義を見出せない結果、部屋が散らかってしまうのです。

参考 https://meetsmore.com/services/unwanted-item-pick-up/media/10381

実家を「ゴミ屋敷」にしないために

ゴミ屋敷を掃除している

ゴミがどんどん溜まっていってしまう「ゴミ屋敷」にしないためにと思い、勝手に掃除をしてしまうと、場合によっては親と衝突してしまう可能性があります。

では、どんなことに気をつけて、どう進めるべきなのでしょうか。

①生前整理は「健康寿命を伸ばす」ことを伝える

厚生労働省の「国民生活基礎調査(平成28年)」によると、高齢者の介護が必要となった原因として、「骨折・転倒」は4番目に多く、病気以外の要因では一番大きなものとなっています。

また、事故の発生場所は約77%が住宅となっており、屋内で骨折や転倒をしてしまい、その結果、介護が必要になってしまうケースが多くみられるのです。

そのため、掃除をすることは健康寿命を伸ばすことに繋がるということを伝えましょう。

参考 https://meetsmore.com/services/unwanted-item-pick-up/media/10381

②捨てるものではなく、残すものを決める!

「捨てるものではなく、残すものを決める!」

証券会社や銀行で年間50回以上「生前整理・遺品整理のセミナー」を開催している「家財整理の窓口」の後藤さんは、セミナーで「生前整理で一番大切なことは捨てるものを決めることではなく、残すものを決めること」と話しています。

万が一の時に通帳や印鑑、価値があるもの、思い入れがあるものがわかっていないと、残される側はどうすればよいか露頭に迷ってしまいます。

だからこそ、引き継いでもらいたいもの、残しておいてもらいたいものなどを把握しておくことが重要です。

③親の意思を尊重しながら進める

生前整理が原因で親子関係に亀裂が入ることもあるようです。親の意思を尊重せずに、無理に片付けをさせようとしてしまうことでそれが喧嘩の原因になってしまうことがあります。

実家は親の住まい。親の意思を尊重する姿勢が大切です。「そこは掃除をしなくていい」と言われた場所は避け、物を捨てる際は親に立ち会ってもらうなど、マメなコミュニケーションがあれば、掃除が円滑に進むかもしれません。

遺品整理・家財整理のことなら「家財整理の窓口

親の同意を得られない場合は「ゆっくり地道に」進める

親と話している

それでも親が掃除をためらっている場合は、財産や物を片付ける場合と同じように、地道に少しずつ進めていきましょう。

焦って一度に行うよりも、ひとつずつ親の確認をとりながら、捨てるもの・残すものを分別していくと、掃除を進めることができます。

また、親とコミュニケーションを取る機会を増やすのも効果的です。実家に帰省する回数や話す機会を増やすことで、心配しているという気持ちをわかってもらえれば、円滑に掃除ができる可能性も高まります。

ゴミの日や分別に注意

ゴミがたくさん入ったゴミ袋

実際に掃除を行う際は、事前にその地域のゴミの出し方・分別の仕方を把握しておきましょう。ゴミの収集日や分別方法は、各自治体により異なります。収集日と分別方法をあらかじめ調べておけば、大量にゴミが出ても、外に出しておくことができます。

また、ゴミ袋も地域で指定されている可能性があるので、用意しておくのを忘れずに。ゴミを出す際は、小分けにしてまとめておくと、持ち運びが楽になり、負担も減らすことができます。

参考 https://meetsmore.com/services/unwanted-item-pick-up/media/10381

リサイクル業者や清掃・専門業者に依頼するのもあり。

清掃業者が掃除している

実家が遠距離であったり、あまりに物が散らかっている場合、リサイクル業者の出張サービスや、専門業者に清掃を依頼するのもありです。費用がかかる分、業者に頼めば手間が少なくなるだけでなく、清掃中の事故を防ぐこともできます。

費用相場は広さや時間によって異なりますが、2LDKで作業人数が3〜6人、作業時間が3〜8時間の場合、12〜30万円ほどで依頼できます。しかし、すでにゴミ屋敷になってしまっている場合の清掃や特殊清掃では、相場はさらに高くなるようです。

リユース、リサイクル、片付けのことなら「一般社団法人日本リユース・リサイクル回収事業者組合

また、費用が心配という人には、なるべく安く依頼するための3つの方法があります。

①家の物品をリサイクル業者に買い取ってもらう

中古品を売って現金化するためには、フリマアプリやオークションサイトを使う手もありますが、リサイクル業者に依頼すればその場で買い取ってもらえます。買い取ってもらえれば、その分の収入で費用を浮かせることができます。

②できる限り自分で片付けておく

費用の見積もりは、おおむね「作業人員数×作業日数」で決まります。自分でできる範囲で掃除を進めれば、必要人員や必要日数を減らして安くできる可能性も上がります。

③相見積もりを取る

少なくとも3社を目安に相見積もりを取りましょう。業者間のサービス内容と料金を比較すれば、どの業者が一番安く依頼できるのかが分かります。しかし、清掃内容をしっかり確認しておかないと、満足できるサービスが受けられない可能性もあるので、注意が必要です。

参考 https://m-ihinseiri.jp/article-service/ex-house/

掃除できるレベルじゃないときは家の再生も考えよう

生まれ変わる実家

すでに実家がゴミ屋敷状態になっていた場合、掃除をするのに多額の費用がかかってしまったり、老朽化が進み倒壊する危険性も高まります。

また、親が移動の負担が少ない駅近マンションへの転居や、老人ホームへの入所を考えている場合は、やっとの思いできれいにしても、今度は誰も住まなくなった家を管理しなければならないという悩みがでてきてしまいます。

そんなときは、リフォームやリノベーションを検討してみるのもいいかもしれません。実家をリノベーションし、テナントや賃貸物件として貸し出すことができれば、テナント料や家賃収入を得られる可能性があります。

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すでに汚くなってしまった実家を掃除するには、時間や労力、お金がかかります。しかし、親とともに暮らした大切な場所。親と一緒に話し合いながら、家にとって最適な選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。